2010年2月21日日曜日

イリュージョン

九段下・科学技術館5Fに、イリュージョンAというフロアがある。そこに「うずまきシリンダー」という装置があり、その名の通り縞々の描かれた巨大なシリンダー(円筒)の中に自分が入るというもので、考えただけでも気持ち悪いが、入ってみるとやっぱり気持ち悪い。

最初は普通に立っていられるが、途中から身体が勝手に左右に持って行かれてしまう。これは光学的な刺激を知覚した脳が、水平・垂直感覚を錯覚し、身体をそのように動かしてしまうから。ゆえに”勝手に”ではなくて”自ら”そう動いていたことになる。脳と身体の間に発生するズレが、妙なリアリティとなって体感できた。

ふらふらになった頭でもう少し考えてみると、社会や文化、つまり人間が作る時代がシリンダーのように自分の周りにあって、ぐるぐると渦巻いている。その中でまっすぐ立っているつもりでも、絶対に周りの影響を受けて右へ左へ傾いているんだろうと思った。そして、これまでは真っ直ぐ立っていることを最重要課題として自分に課していたけれど、ぐるぐるの影響を受けていることを認めて、傾いていることを自覚している方が、よっぽどか人間らしいとも。要は、現代人としてリアリティを共有しながら生きてゆきたいという、当たり前のことに身体の方から気付かされたわけです。

ぐるぐる。


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