衣替えをしよう。半袖のシャツを奥へ。グリーンのコートを手前へ。中に着ているものは変わらない。
外へ出よう。ざっくざっく階段を下りていくと、身体を覆っている暖気が少し遅れてついてくる。外へ出ると、ものの輪郭ははっきり見えるのに、目を開けていられないような気がする。新しさと懐かしさが入り交じる。
面白くない本を返そうと図書館に行けば休館日だった。美味しいパンでも食べようとパン屋に行けば定休日だった。仕方なく駅のスーパーで水を汲む。面白くない本と普通のパンと純粋な水を持って家へ帰ってきた。
思い通りにいかないことまではっきりと身にしみる季節だけれど、やっぱり冬はいいなあ。それでも寒がりは変わらないなあ。
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